大腸ポリープについて

大腸ポリープとは？

大腸ポリープと大腸がんの関係

大腸ポリープのタイプには、「非腫瘍性ポリープ」と「腫瘍性ポリープ」があります。
非腫瘍性ポリープは主に炎症や変性によって引き起こされ、通常はがんのリスクは低いです。
一方、腫瘍性ポリープは異常な細胞の成長により形成され、大腸がんに進行する可能性があるため、注意が必要です。

大腸ポリープは年齢とともに発生する確率が高くなり、食生活や遺伝、ライフスタイルなどが影響すると考えられています。
適切な検査と治療が行われれば、大腸がんの発症を防ぐことが可能で、そのためにも定期的な大腸カメラ検査の受診が推奨されています。

大腸ポリープの切除

大腸カメラ検査によって発見された大腸ポリープは、種類や大きさにもよりますが、その場で切除可能です。
これにより大腸がんのリスクを軽減できます。
入院の必要はなく、日帰りで受けられます。

大腸ポリープの切除方法

コールドポリペクトミー

高周波電流のような熱を使わずにポリープを取り除く方法で、主に10mm未満の小さなポリープに適しています。
熱を加えずにポリープを取り除くため、組織に穴が開く（穿孔）リスクが低減されます。また、熱による出血のリスクが少ないというメリットもあります。

ホットポリペクトミー

ポリープにスネア（針金ループ）をかけて締め付け、通電して除去します。

EMR（内視鏡的粘膜切除術）

病変の基部に生理食塩水を注入して浮き上がらせ、その後、スネアで締め付けて通電し、ポリープを除去します。

切除方法の選択

当院では、主にコールドポリペクトミーを行っていますが、ポリープの大きさや特性によっては、他の方法を選択することもあります。
コールドポリペクトミーが適応できない場合、ホットポリペクトミーを選択したり、また、がんの疑いが強いケースでは、より確実に切除するためにEMRを選択したりすることもあります。
このように、個々のケースに応じて最適な切除方法を選択することで、より安全で確実な大腸ポリープ切除を行っています。