胃カメラ検査でわかる病気
胃の病気
急性胃炎
急性胃炎は、胃の粘膜に短期間で起こる炎症です。
感染症、アルコール過多、ストレスなどが原因となります。
症状は胃痛、食欲不振、吐き気、嘔吐などがあり、初期に適切な治療を行うことが大事です。
慢性胃炎
慢性胃炎は、胃の粘膜が長期間にわたって炎症を起こしている状態を指します。
不規則な食生活やストレス、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染などが原因とされます。
長期にわたる炎症は胃潰瘍や胃がんのリスクを上げる可能性があります。
好酸球性胃炎
好酸球性胃炎は、好酸球という白血球が胃の粘膜に異常に多く集まることで起こります。
アレルギーや寄生虫感染が原因とされ、腹痛や下痢などの症状が現れます。
胃潰瘍
胃潰瘍とは、胃の粘膜が脱落した状態です。
ヘリコバクター・ピロリ菌の感染や長期的なストレス、過剰なアルコール摂取などが原因となります。
機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア)
機能性胃腸障害は、胃や腸の働きに問題があり、胃痛や腹痛、胃もたれなどの症状が出る一方で、内視鏡検査(胃カメラ検査)や血液検査などでは異常が認められない状態を指します。
ストレスや生活習慣の乱れ、食生活の乱れなどが原因とされています。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染症
ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃の粘膜を侵す細菌で、長期的な感染は胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃がんのリスクを高めます。
胃ポリープ
胃ポリープは、胃の内壁から突出した良性の腫瘍です。
通常は無症状ですが、大きなポリープは出血や胃がんのリスクとなることがあります。
胃がん
胃の粘膜の細胞が増殖し、腫瘍を形成した状態です。
早期発見が大事で、そのために定期的な胃カメラ検査の受診は重要となります。
早期胃がん
早期胃がんは、がん細胞が胃の表層に留まっている段階の胃がんです。
この段階では自覚症状がほとんどなく、早期治療すれば5年生存率は90%以上と言われています。
ですが、自覚症状がほとんどないため、早期発見が難しく、定期的な胃カメラ検査の受診が重要となります。
食道の病気
逆流性食道炎
逆流性食道炎は胃酸が逆流して食道の粘膜を侵す病気です。
胸焼け、口内の酸味、嚥下障害などの症状が現れます。
元々、欧米人に多い病気とされていましたが、食生活の欧米化などを背景に、近年、日本でも増加傾向にあります。
食道アカラシア
食道アカラシアは、食道の筋肉が正常に動かなくなる病気で、食事が困難になる場合があります。
胸痛や嚥下困難、嘔吐などが主な症状です。
バレット食道
バレット食道は、胃酸の逆流による慢性的な炎症により、食道の粘膜が胃の粘膜に似た形状に変化する病気です。
逆流性食道炎と同様に、近年、増加傾向にあります。
好酸球性食道炎
好酸球性食道炎は好酸球が食道に集まることで起こる病気です。
食道がん
食道がんは、食道粘膜の細胞が異常に増殖して形成される悪性腫瘍です。
初期にはほとんど症状はありませんが、進行すると嚥下困難や胸痛などの症状が現れます。
咽喉頭の病気
咽頭がん
咽頭がんは咽頭の粘膜細胞から発生する悪性腫瘍で、嚥下困難、喉の痛みなどが症状として現れます。
喉頭がん
喉頭がんは喉頭の粘膜細胞から発生する悪性腫瘍で、声の変調、嚥下困難、喉の痛み、息切れなどが主な症状です。